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会社員がふるさと納税をした場合の確定申告について

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目次

■この記事のポイント

サラリーマンがふるさと納税を利用した場合、確定申告は必要?

確定申告が必要な場合

確定申告をしなくていい場合

ワンストップ特例制度とは何か

上記に記載した「確定申告をしなくていい場合」は、ふるさと納税におけるワンストップ特例制度を利用することになります。

ワンストップ特例制度とはふるさと納税をしたあとに確定申告を行わなくても寄附金控除を受けることができる仕組みです。

「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に必要事項を記入して、寄附した自治体に送るだけて手続きできるため、非常に簡単。この手続きを行うだけで、寄附金上限額内で寄附した金額のうち2,000円を差し引いた金額が、住民税から全額控除されることになります。

ふるさと納税のポータルサイトを利用している場合には、それぞれのサイトで詳しく解説されていることがありますので、ぜひチェックしておきましょう。

ふるさと納税の確定申告に必要な書類チェックリスト

ふるさと納税の確定申告を行う前に、必要な書類をそろえておきましょう。事前に準備しておくことで、申告時の入力ミスや書類不足を防ぎやすくなります。

必要なもの 主な用途 補足
寄附金受領証明書 寄附金控除の申告 寄附先の自治体から送付されます
寄附金控除に関する証明書データ e-Taxでの申告 ポータルサイトやマイナポータル連携で取得できる場合があります
源泉徴収票 給与収入・所得控除の入力 勤務先から交付されます
マイナンバーカード 本人確認・e-Tax送信 スマホ申告でも利用できます
本人確認書類 書面提出時の本人確認 e-Taxでは添付が不要になる場合があります
還付金の受取口座 所得税の還付金受取 本人名義の口座を用意しましょう

寄附金受領証明書をなくした場合はどうする?

寄附金受領証明書を紛失した場合は、まず寄附先の自治体に再発行ができるか確認しましょう。ふるさと納税ポータルサイトを利用して寄附した場合は、サイト上で証明書データを取得できるケースもあります。

ただし、再発行には時間がかかることがあります。確定申告の期限が近づいてから慌てないように、寄附金受領証明書が届いたら、申告が終わるまで大切に保管しておくことが大切です。

複数の自治体に寄附した場合は証明書も複数必要

複数の自治体にふるさと納税をした場合は、原則として寄附先ごとに寄附金受領証明書が発行されます。確定申告では、すべての寄附内容を合算して申告するため、証明書をまとめて保管しておきましょう。

一部のポータルサイトでは、複数の寄附をまとめた「寄附金控除に関する証明書」を発行できる場合があります。e-Taxを利用する場合は、こうした証明書データを活用すると、入力の手間を減らせることがあります。

ふるさと納税の確定申告の手順

ふるさと納税をして確定申告をする場合、以下のような流れになります。

寄附金受領証明書を受け取る

ふるさと納税を行うと、その自治体から「寄附金受領証明書」が届くことになります。この書類はその自治体に対して記載された金額のふるさと納税を行ったことを証明するものであり、その書類があることにより確定申告で控除を受けられるようになります。

申告時に必要となる情報が記載されている書類ですので、届いたら申告まで大切に保管しておくようにしましょう。

確定申告書を提出

実際に確定申告書を提出する際には「寄附金受領証明書」のほか、「個人番号確認の書類」と「本人確認の書類」を提出しなければいけません。しかし、自宅などからe-Taxを使用して確定申告を行う場合、本人確認書類などは提示・コピーの添付が不要になります。

e-Taxは表示される内容に従って入力を行うことで簡単に手続きすることができますので、求められる入力や添付書類の準備を行うようにしましょう。

住民税決定通知書が届く

ふるさと納税は所得税や住民税において還付・控除が受けられる制度となっています。所得税は前年の所得に対してかかる税金ですので、申告後に還付を受けることで寄附金控除が適用されます。一方で住民税は前年の所得にかかる税金であることから、申告後にくる住民税決定額において考慮されることになります。

この点、サラリーマンであれば多くの方が給与天引きで納付をしてもらう「特別徴収」を行っていると思いますので、毎月のお給料から引かれる住民税額が寄附金控除の影響を受けることになるでしょう。住民税決定通知書は会社に届くことになりますので、会社から受け取れない場合には経理や総務・人事などといった管轄部署に確認するようにしましょう。

ふるさと納税の確定申告を忘れた・入力し忘れた場合の対処法

ふるさと納税の確定申告を忘れてしまった場合でも、すぐに控除をあきらめる必要はありません。状況によっては、あとから申告や手続きを行うことで、控除を受けられる可能性があります。

まだ確定申告をしていない場合は「還付申告」を行う

会社員で年末調整を受けており、ふるさと納税の申告だけを忘れていた場合は、「還付申告」として手続きできることがあります。

還付申告とは、納めすぎた所得税の還付を受けるための申告です。ふるさと納税をした年の翌年1月1日から一定期間内であれば、あとから申告できる場合があります。

「確定申告の期限を過ぎてしまったから、もう控除を受けられない」と思い込まず、寄附金受領証明書や源泉徴収票を確認し、手続きを進めましょう。

すでに確定申告をした場合は「更正の請求」を検討する

医療費控除や副業の申告などで確定申告をしたものの、ふるさと納税の入力を忘れてしまった場合は、「更正の請求」を検討します。

ワンストップ特例を申請していたとしても、確定申告をするとワンストップ特例は無効になります。そのため、確定申告書にふるさと納税の寄附内容を入れ忘れると、控除が正しく反映されないことがあります。

このような場合は、申告内容を訂正する手続きが必要になる可能性があります。気づいた時点で、税務署や自治体に確認しましょう。

住民税だけが反映されていない場合は自治体にも確認する

確定申告をしたあと、所得税の還付は受けられたのに、住民税の控除が反映されていないように見える場合もあります。

その場合は、確定申告書の住民税に関する事項の入力漏れや、寄附金控除の区分の誤りがないか確認しましょう。必要に応じて、お住まいの市区町村の住民税担当窓口に確認することをおすすめします。

よくある失敗:ワンストップ特例を申請済みだったため安心していたものの、後から医療費控除のために確定申告を行い、ふるさと納税の入力を忘れてしまうケースがあります。確定申告をする場合は、ワンストップ申請済みの寄附も含めて、すべて申告しましょう。

年末に寄附する場合の注意点

ふるさと納税は、12月31日までに「寄附の支払い」まで完了していることが大前提です。「申し込んだだけ」では寄附として認められないので注意しましょう。

各支払い方法の注意点

手続きをもっと安心して進めるためのポイント

シミュレーション結果はあくまで「目安」

ふるさと納税をする前に、多くの方が「控除上限額シミュレーション」を使って、いくらまで寄附できるか確認すると思います。このシミュレーションはとても便利ですが、結果はあくまで目安です。

実際の控除額は、年収だけでなく社会保険料や生命保険料の控除など細かい要素によっても変わるため、少しズレが出ることがあります。

確実に控除を受けたい場合は、勤務先からもらう「源泉徴収票」で年末調整後の所得金額を確認し、少し余裕をもって控除上限を設定すると安心です。

ワンストップ特例を選ぶ前に考えておきたいこと

ふるさと納税をしたあと、「ワンストップ特例制度」を使えば確定申告が不要になるので便利ですが、後から「やっぱり確定申告で医療費控除などもまとめて申請したい」と思っても、一度出したワンストップ特例申請を取り下げることはできません。そのため、最初に手続き方法をしっかり考えておくのが大切です。

もし、他の控除(医療費控除、住宅ローン控除など)も一緒に申請する予定があるなら、最初から確定申告でまとめて手続きするのがおすすめです。

災害支援型ふるさと納税には特別な優遇も

災害支援を目的としたふるさと納税には、「災害支援特例控除」という特別な優遇措置が適用される場合があります。

たとえば、「令和元年東日本台風」など特定の災害に対して寄附をした場合には、通常よりも高い控除率が認められることがあります。対象になるかどうかは寄附先の自治体で確認できるので、該当しそうな場合は自治体の案内をチェックしてみましょう。

マイナポータルやe-Taxを使うときのセキュリティ対策

自宅でe-Taxやマイナポータルを使って手続きをする方も増えていますが、セキュリティには十分な注意が必要です。個人情報やマイナンバーを扱うので、下記の条件を守って安心・安全な環境で作業するようにしましょう。

年末年始の混雑に備えて、余裕をもって動こう

寄附をすると、自治体から「寄附金受領証明書」や「ワンストップ特例申請書」が送られてきますが、処理に1〜2週間ほどかかることが多いです。特に年末年始は申し込みが集中する時期なので、発送が遅れることもあります。

年内に手続きを終えたい方は、できるだけ早めに寄附を済ませるのがおすすめです。証明書が届かない場合は、自治体に早めに問い合わせるとスムーズです。

令和7年10月からのルール改定

2025年10月(令和7年10月)から、ポータルサイト経由での寄附募集において「寄附に伴い、寄附者にポイント等を付与する」手法が禁止されます。

これまで一部の大手サイトでは高いポイント還元を集客の軸としてきましたが、改定後は制度上その上乗せができなくなります。

事業者側には「高還元で利用者を集めてきた強みが損なわれる」「自治体手数料で収益を確保しているビジネスモデルに影響する」「ポイントは自社負担であり自治体の負担ではない」といった反発の論点がありますが、利用者目線での影響はシンプルで、従来もらえていた“サイト独自のポイント還元”が受けられなくなる、という点に尽きます。

結論として、ポイント還元がまだ機能している今のうちに計画的にふるさと納税を行うことが、家計にとっては理にかないます。控除の本体(税制上の寄附金控除)は変わりませんが、ポータル由来の実質的なメリットが縮小する前に活用するのが賢明です。

1 何が変わる?
ポータルサイト独自のポイント還元が完全禁止になります。
これまでの高還元率での集客ができなくなります。
2 利用者への影響
サイト独自のポイント還元がもらえなくなるだけ。
税制上の寄附金控除は変更ありません。
3 いつまでお得?
2025年9月末までは従来通りポイント還元あり。
今のうちに計画的な利用が賢明です。

税理士に相談した場合の還付例

ここでは税理士に相談をした場合の還付例を紹介します。いずれの場合も、源泉徴収等で前払いしていた税額が、ふるさと納税や医療費控除、住宅ローン控除などを正しく反映した結果、実際の税額より多かった分が戻ってきたものです。

年収(万円) 年齢 申告前 所得税(万円) 申告後 所得税(万円) 所得税 還付額(万円)
744 30 42.1 15.8 26.3
919 32 70.1 17.7 52.4
1,229 47 124.9 10.2 114.7

「自分はいくらまで寄附すると最適か」「ワンストップと確定申告のどちらを選ぶべきか」「医療費・生命保険料・扶養・住宅ローンなど他の控除とどう組み合わせるか」は、年収や家族構成、各種控除の有無で最適解が変わります。税理士に相談すれば、控除の漏れを防ぎつつ、上限額の“攻めすぎ”による自己負担増も避けられます。還付の最大化だけでなく、手続きや書類の不備によるリスク低減という意味でも、一度税理士に相談をしてみるのも有効な選択肢です。

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ふるさと納税の確定申告に苦戦する人の声

確定申告で苦戦する人は多いもの…。X(旧Twitter)の声を紹介します。

まとめ

サラリーマンがふるさと納税を行って確定申告を行わなければいけないケースとして、「6以上の自治体に寄附している場合」「そもそも確定申告が必要な場合」を紹介しました。

ふるさと納税はきちんと理解して行えば「自己負担2,000円でさまざまな自治体からの返礼品が手に入る」というお得な制度です。ただし、ふるさと納税をワンストップ申請で利用していても、他の理由で確定申告している場合は要注意です。

これまで一度も確定申告を行ったことがない方や、申告手続きに不安がある方は、専門家である税理士に相談することをおすすめします。正確な申告と控除適用の確認を行うことで、安心してふるさと納税を利用できるでしょう。

監修sponsored by トランス税理士法人
トランス税理士法人・代表 中山慎吾            
トランス税理士法人・代表
中山慎吾氏
サラリーマンに特化した税理士事務所
トランス税理士法人

税金や社会保険料で手取りが増えていきづらい、日本の全サラリーマンのために様々な節税対策に精通した税理士法人。「年収にあった控除対策」「出口戦略のある不動産投資」現状の課題を解決するための策は多様にあるので、数万円でも節税したいと考えているならば、お気軽に無料相談や確定申告代行(基本プラン22,000円)をご依頼ください。

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